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館内では、展示コーナー、ライブラリーコーナー、歴史資料室を、順路に沿って見学いただけるようになっています。

日本の学校給食は、1889年(明治22年)、山形県鶴岡町(当時、現在の鶴岡市)の大督寺に設立された私立忠愛小学校で、昼食を無償で提供したのが始まりとされています。その発祥の地に設立された記念碑のレプリカから見学がスタートします。

歴史年表では、明治22年から平成の現在に至るまでを解説しています。

明治22年の学校給食の発祥といわれた献立から、年代順に学校給食のサンプルを展示しています。

・明治22年: おにぎり、塩鮭、菜の漬物
・大正12年: 五色ごはん、栄養みそ汁
・昭和27年: コッペパン、ミルク(脱脂粉乳)、鯨の竜田揚げ、せんキャベツ、ジャム
・昭和39年: 揚げパン、おでん、ミルク(脱脂粉乳)
・昭和44年: ミートスパゲティ、牛乳、フレンチサラダ、プリン
・昭和54年: ごはん、牛乳、がめ煮(郷土食)、ヨーグルトサラダ、チーズ
・昭和60年: ビビンバ、牛乳、キムチ風漬け物、ゼリー、スープ
・平成元年: バイキング

その他の年のサンプルもあります。昔に食べた懐かしい給食が見つかりますでしょうか?!

給食時間の風景を、貴重な写真でご紹介します。

埼玉県内では3ヵ所が紹介されています。
・昭和32年頃: 大宮市立東小学校
・昭和33年頃: 浦和市立仲本小学校
・昭和39年頃: 羽生市学校教育センター

昭和53年度より、学校における食育と食事内容の充実を図るため、調理コンクールを実施しています。

各学校や給食センターの栄養士さんが、課題献立部門と自由献立部門に分かれて、究極の献立を目指して料理の競争を行います。

書類審査と実技審査を経て選出された優秀作品を、サンプルとパネルで紹介しています。

・平成25年度 課題献立部門 埼玉県教育委員会教育長賞
上尾市栄養士会「一汁二菜の和食」
麦飯、牛乳、かつおのバーベキューかりん、根菜のさっぱり炒め、みそ汁

2002年に日本と韓国で開催されたFIFAワールドカップ参加国の料理を取り入れた学校給食「ワールドカップ給食」を紹介しています。

参加国の滞在地となった地域の子ども達の「食を通した国際交流」の様子も窺えます。

・アイルランド (島根県)
・カメルーン (大分県)
・イタリア (宮城県)
・スウェーデン (宮崎県)
・ドイツ (宮崎県)
・メキシコ (福井県)
・スロベニア (岡山県)
・セネガル (静岡県)

給食の献立だけではなく、食器類も時代の流れとともに変わってきています。現在では、長年の研究の末に開発されたポリエチレンナフレート製食器が、安全性が高く安心して使える食器として採用されています。

学校給食用の食器の基準は、一般家庭で使われる食器の基準と同じというわけではありません。
1) 食品衛生上安全であること
2) 洗浄しやすいこと
3) 保管しやすいこと
4) 取扱いしやすいこと
5) 寸法にばらつきの無いこと
6) 補充も含めて十分な製品供給が可能であること

埼玉県学校給食会では地産地消の考えに沿って、埼玉県産の農畜産物を学校給食に取り入れた商品開発を積極的に進めています。また、必要な食材を、必要なときに必要な量だけお届けできる流通システムづくりにも努めています。

埼玉県は農業も盛んで、温暖な気候を活かして米、麦、大豆、野菜の栽培や畜産などが行われています。特に野菜は全国でも有数の生産量を誇っています。

北本市は埼玉県の中央に位置し、埼玉県学校給食会が供給する食材の物流拠点として重要な役割を果たしています。

学校の教室を模したスペースで、学校給食に関する映像資料を視聴できます。

15分程度の映像資料3本をご用意しています。
・学校給食のおいしいごはんができるまで
・学校給食のおいしいパンができるまで
・小さなからだで大きなパワー〜埼玉県産大豆と給食用食材〜

学校給食に関する資料を収集しており、閲覧できます。

埼玉県学校栄養士研究会で活躍された方々から寄贈された資料も備えています。
・清野コレクション
・杉山コレクション